International Workshop “The Formation of Perso-Islamic Culture: The Mongol Period and Beyond”

9世紀における近世ペルシア語の成立以降、アラビア語・イスラーム文化の影響のもと発達したペルシア語文化は、トルコ・イスラーム文化の形成にも影響を与え、イラン、中央アジア、北インドの社会・文化の歴史の中で大きな役割を果たしてきました。本ワークショップは、ユーラシア大陸に展開してゆくペルシア語文化の形成・発展に、13-14世紀モンゴル帝国期が与えた影響に光を当てます。モンゴル支配による異文化接触のインパクトや東西文化交流など、モンゴル帝国の影響はペルシア語文化にどのように反映し、後代に継承される変化をもたらしたのかを明らかにする、最新の研究が発表されます。

日時 2009年3月1日(日) 10:30-20:30
場所 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3階大会議室(303)
東京都府中市朝日町3-11-1 Access Map
使用言語 英語
Program
10:30-10:50 Opening Remarks
KONDO Nobuaki (ILCAA), WATABE Ryoko (ILCAA)
Ⅰ. Mongol Rulers and Iranian Society
Chair: KONDO Nobuaki
10:50-11:40 Birgitt HOFFMANN (Universitat Bamberg)
“Ilkhanid Patronage of Cities: The Case of Tabriz”
11:40-12:30 WATABE Ryoko (ILCAA)
“Images of Mongols and Their Legitimacy in Persian Literatures in the Ilkhanid Period”
12:30-13:30 Lunch Time
Ⅱ. East and West:Cultural Exchange in the Mongol Period and Its Influence in Perso-Islamic Culture
Chair: MASHITA Hiroyuki (Kobe University)
13:30-14:20 YAJIMA Yoichi (Kyoto University of Foreign Studies)
“Persian Sufism in East Asia during the Yuan Period”
14:20-15:10 ISAHAYA Yoichi (University of Tokyo)
“The Modification of the Twelve-Animal Cycle in the Timurid Period”
15:10-15:30 Coffee Break
Ⅲ. Continuities and Changes: The Mongol Period in the History of Persian Epistolary Art
Chair: MORIKAWA Tomoko (Hokkaido University)
15:30-16:20 David DURAND-GUEDY (JSPS Fellow/ University of Tokyo)
“Aspects of Epistolary Writing during the Saljuq Period”
16:20-17:10 Colin MITCHELL (Dalhousie University)
“Prefacing the Word: Comparing the Dibachas in the Epistolary Works of Muhammad ibn Hindushah Nakhjuvani (Mongol Period) and Husain Vaiz Kashifi (Timurid-Safavid Periods)”
17:10-18:00 General Discussion
Chair: WATABE Ryoko
Discussant: Maria Szuppe (CNRS)
18:30-20:30 Reception at Common Room, ILCAA.

国際ワークショップ「映像で見る紛争犠牲者たち ―1990年代以降のパレスチナ、ユダヤの語りから」

映像で見る紛争犠牲者たち

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所は、このたび海外より二人の講師の方をお迎えして、下記の連続国際ワークショップを開催することになりました。ガザ地区における著しい人道的危機が国際的な関与の必要性を訴えかけるなか、こうした事態の背景となる紛争を生き抜いてきた人々(ここでいう「犠牲者」)の肉声に、映像作品を通して直接耳を傾ける試みは、大変意義深いものと考えております。


【招聘者】
ハーディー・ザッカーク氏(レバノン在住パレスチナ人、映画監督、セント・ジョセフ大学講師)
紹介作品 『無期難民(Refugees for Life)』(2006年, 03Productions, 48分, 英語字幕)
レバノン南部のパレスチナ難民が置かれた現状と、彼らが抱くアイデンティティについて、ドイツへの移民などの事例をもとに描く。

ハイム・ブレシース氏(イギリス在住ユダヤ人、映画監督、イースト・ロンドン大学教授・メディア研究学科長)
紹介作品 『危険な状態(State of Danger)』(1989年, BBC2, 30分, 英語字幕)
第1次インティファーダさなかの占領地パレスチナの状態と、そこに置かれた人々の生活の実態を描く。
 
【スケジュール】
日程: 2009年1月30日〜2月4日
(1)1月30日(金)東京外国語大学AA研(MEIS)国際ワークショップ
(2)2月1日(日)京都大学・同志社大学 国際シンポジウム
(3)2月3日(火)大阪大学 国際ワークショップ
(4)2月4日(水)東京外国語大学(MEIS)学部レクチャー

主催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
   (文部科学省特別教育研究経費「中東イスラーム研究教育プロジェクト」)

以下、プログラムの概要です。
詳細については、下記のウェブサイトをご参照願います。
http://aziza.web.fc2.com/contents/aa/japanese_top.html
 

(1) 「紛争下のパレスチナ・アイデンティティ(Palestinian Identity in the Conflict)」

日時:2009年1月30日(金)16:00-19:00
場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 大会議室
上映作品:『無期難民(Refugees for Life)』および『危険な状態(State of Danger)』
基調講演:ハーディー・ザッカーク氏
コメンテーター:ハイム・ブレシース氏
共催:AA研共同研究プロジェクト「東地中海地域における人間移動と「人間の安全保障」」
協力:イスラーム地域研究東大拠点 研究グループ2パレスチナ研究
 

(2) 「映画の中のホロコーストとナクバ(Holocaust and Nakba in the Cinema)」

日時:2009年2月1日(日)15:00-19:00(事前上映は13:00-)
場所:京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室
基調講演:ハイム・ブレシース氏
コメンテーター:ハーディー・ザッカーク氏
共催:京都大学大学院人間・環境学研究科
   立命館大学モダニズム研究会(文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A)「モダニズムの世界化と亡命・移住・難民化」)
 

(3) 「パレスチナの二つ国家 ― わずかすぎる、遅すぎる ―(Two States in Palestine: Too Little, Too Late)」

日時:2009年2月3日(火)16:30-19:00
場所:大阪大学 豊中キャンパス内 待兼山会館会議室
上映作品:『危険な状態(State of Danger)』
講師:ハイム・ブレシース氏
共催:大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学 国際研究教育拠点」
 

(4) 「ディアスポラのパレスチナ難民―新しい世代(Palestinian refugees in Diaspora: New Generation)」

日時:2009年2月4日(水)13:10-14:40
場所:東京外国語大学 講義室115
上映作品:『無期難民(Refugees for Life)』
講師:ハーディー・ザッカーク氏
共催:東京外国語大学 中東イスラーム研究教育プロジェクト学部班「中東を知る基礎講座」
 
【招聘者略歴】
Hady Zaccak(ハーディー・ザッカーク)
ベイルート生まれのパレスチナ人(ナクバ経験者の二世)。
映画監督。レバノン・セント・ジョセフ大学講師(映画史)
レバノン国内政治や、中東の問題に関するドキュメンタリー作品で知られる。

Haim Bresheeth(ハイム・ブレシース)
イギリス在住のユダヤ人(ホロコースト生存者の二世)。
映画監督。イースト・ロンドン大学メディア研究学科長
パレスチナを扱った映像に関する著作で知られる。『ナクバ:パレスチナ1948』(アフマド・サアディー&ライラ・アブー=ルゴッド編)にも寄稿。

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